貧乏ロスジェネの資産管理

“棄民”となってしまった我々ロスジェネ世代。
某自動車部品メーカーも、契約社員募集を急激に減らし、人材派遣に切り替えている。

それはそうだ。
直採用の契約社員よりも、派遣の方が使い勝手がいい。
雇用責任は派遣元にあるのだから。

皮肉なものだ。
私はかつて派遣会社の営業マンとして活動していた。
今から20数年前。

バブルが弾けたとはいっても、「きつい、汚い、臭い」の”3K”という単語はまだまだ健在だった時代だ。

まだ法律的には製造業に派遣法は適用外であり、”業務請負”という形式で実質的には工場内に派遣していた。

派遣する人材は主に日系ブラジル・ペルー人だ。
これも皮肉なもので、今まさに外国人労働者の法案が通ったばかり。

日系人は当時は3世までが就労ビザ取得を認められており、純粋な外国人は日本人または日系3世と結婚していれば就労ビザは下りた。
つまり、”偽装結婚”も横行していたのだと考えられる。

彼らの性格は日本人とはまるで違う。
出稼ぎに来ているので、残業や夜勤を大喜びでやる。
そして稼いだカネはすぐ本国に送金する。

それは本当に頭が下がる。
だが、計画性がないのが特徴だった。

送金も自分の使う分など計画的に残すのが我々日本人の常識だろう。
彼らは全て送ってしまうものも多数いた。

そして「カネない、貸して」と来るのだ。
敢えてわざとやっているのか、本心はわからない。不思議で仕方なかった。

それとトラブルがあった時、90%以上即刻仕事を辞める。
よくあったのが大声で怒鳴られた時。

日本人は上下関係が厳しく、上役が部下を怒鳴りつけるのは珍しくもない。
最近でこそパワハラ問題が顕著になってはいるが、まだまだたくさんある。

彼らは違う。上司と部下といっても、フラット、対等に考えている。
怒鳴られるということは、喧嘩を売られたり、自分を侮辱したと受け取る。

怒鳴られた瞬間、ほとんど彼らは無断で帰宅する。時には牙を剥きだしにして怒鳴った上司に殴りかかる時もあった。
帰宅した時は、真夜中だろうが私の携帯が鳴る。

「おぃ!カルロス(仮名)がいないぞ!今すぐ連れ戻せ!現場はあいつがいなくなってどうにもならなくなっているんだッ!」
「は、申し訳ありません!」

深夜に私は目をこすりながら彼の住まいへ車を走らせる。
目は寝不足か、涙のせいか、真っ赤だ。

「何で黙って帰った?」
「オレ、怒鳴ラレタ」「オレ、悪ク無イ。オレ、モウ仕事行カナイ」

どう説得してもダメである。
説得に応じたケースは一度もなかった。

私は断言する。
これは外国人差別でもなんでもない。
日本人が世界で一番生真面目で、責任感が強い。

7年以上、日系南米人を雇ってきた私が断言する。
ただ、それぞれいいところ悪いところはある。
だが、無断欠勤や無断帰宅なんてことは日本人の場合極めて少ない。(あるにはある)

まして給料が高い仕事が見つかった、という理由で平気で無断で仕事を変えるのだ。
そういう性質の人が外国人には多いということだけは、お偉い方もきちんと頭に入れておいた方がいい。

何故、日本人である私らロスジェネ世代を、再活用するということをまずしようとしないのか?
この国は日本だ。
まずは自国民を第一に、考えてほしい!

と叫びながら、明日の確定申告ギリギリの書類を作成したところだ。
払い過ぎた税金を戻すために確定申告する。

税金は払い過ぎても申告せねば戻してくれないのに、多すぎるかもしれない税金は必ず徴収してくるお上。
還付金6万円だそうだ。
申告しなければ国に没収されていた6万円を、明日取り戻しに行こう。

愚痴をこぼしながら。

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