旅で宿泊費を節約する方法

旅行というと、長くても3泊4日という人が多い。
それはやはり時間(休み)と経済的理由が殆どだ。

普通の宿泊施設に泊まるとなると、素泊まりでも5,000円以上はみておかなければならない。
最近流行りのネットカフェでも2,000円からだ。
私の友人で健康ランドに泊まって旅している人がいるが、それだと一泊1,000円からのもある。これが最も安い部類か。

だが健康ランドの難点は、自分が行きたい旅先に必ずあるかというと、ない方の確率が高い。
泊まれるのが金土だけというところもある。

ネットカフェもやはりそれなりの町に出て行かないとない。
ド田舎の山の中なんかでそれは全く望めないのである。

そうなると、安く上げようとなるとキャンプ場、もしくは素泊まりの宿ということとなる。
北海道ではライダーハウスがあちこちにあり、数百円で泊まれるところもあるが、基本大広間で雑魚寝である。
プライバシーは確保されない。これも旅の醍醐味ではあるが。

素泊まり宿でプライバシーもある程度確保されてるかな、と思ったところは秋田県の後生掛温泉である。
この辺りは昔ながらの湯治場の雰囲気がまだ残っており、火山の地熱の影響で地面が温かい。
かの岩盤浴の発祥の地でもある。(元祖は玉川温泉)

後生掛温泉の安い素泊まり方式はオンドルと言って、地熱の直接利用や温泉の蒸気を床下に通すことで床下暖房形式にしたものをそういう。
そのオンドルを利用した寝室が、簡易的なカーテンで仕切られていて、大体一人2畳弱ぐらいのスペースが提供されている。

そのスペースに自分の荷物を置いて寝ているのである。このオンドルスタイルはもう江戸時代以前からずっと続いているこの地(八幡平)の伝統な湯治・宿泊スタイルだ。
昔は後生掛温泉近くの蒸けの湯温泉でも大規模なオンドル小屋があったが、1973年の大規模土砂崩れで崩壊し、現在は旅館タイプの宿泊施設である。

後生掛オンドルの宿泊費は安くて2,000円ぐらいである。この何もない地でネットカフェ並みの宿泊費ならば御の字じゃないだろうか。

車中泊が大好きな私だが、安く泊まれるのならばそれにこだわることもない。
この八幡平は冬季は凄まじい積雪でとても気軽には行けない陸の孤島になってしまうので、今時分の冬の時期、思い切って公共交通機関を使ってこのオンドルで数泊しようかと考えたこともあった。

だが、やはり交通費の高さや、行ったとしても豪雪の中ではハイキングするスキルも装備もなく、ひたすら温泉に浸かってあとは酒を喰らっていることしかできない。
いや、それがいいのでもあるが。
後生掛の湯は泥湯がベースとなった硫黄泉で、卵の腐った臭いとは違う独特の匂いがする。

近くにある藤七温泉なんかとも共通している匂いだが、匂いを表現するのは非常に難しい。●●のような匂い、としか表現しようがなく、それに該当するものが今は思いつかない。その後生掛温泉はまさに湯治場のスーパー銭湯と言ってもいいぐらい様々な入浴法がある。

打たせ湯、ジャグジー、蒸し湯、泥湯。お湯が完全掛け流しで泉質がこのように上質だから何時間でも入っていられる。
入浴料も良心的だ。今は600円となってしまったが、ずっと500円だった。私が初めて東北に行った2004年当時では300円だった!

こういう魅力的な温泉に低予算でゆっくり滞在したいのなら、宿泊費をいかに浮かすか、という課題が重要になってくる。
もしもっと近場に住んでいたなら、思い切ってオンドル小屋に泊まっただろう。

色々宿泊費に関して書いたが、雨風凌いでプライバシーを確保して寝れる場所、となると結局車中泊がベストだろう、ということになる。
キャンプ場やテント泊もいいだろう。しかし手軽さ、コストが低い点では車中泊だ。自由度も高い。

いつでもどこでも寝れる、というと極端な言い方だが、余程でない限りクルマを長時間停めれる場所は大概確保できる。
今ならやはり道の駅が代表格だ。

予約も不要、料金も不要。大雨でも濡れる心配はない。
クルマを持っている旅好きでビンボーなあなた、一度車中泊を検討してみてはいかがだろう。

勿論、宿に泊まることをやめておけ、なんて言うつもりは毛頭ない。
経済が潤滑に回ることを考えれば、やはり「宿でどんどんお金使ってね!」と勧めた方がいい。

私はこれからも元気でいるうちは旅に行き続けるだろう。
安く、ね。

コメント